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元東京理科大学 工学部第二部建築学科 辻本研究室

   

 
 

元辻本研究室

元東京理科大学 辻本研究室

TOPICS

  • (2024年4月1日)
     2019年から始めていたこのホームページですが、構成を今の
     問題意識に合わせて、少し変えました。

     
  • 原子力発電所の存続に反対する(2021年3月22日)
     3月15日から始まった朝日新聞夕刊(名古屋版)の炉心融解
     事故研究者1-5のすべてに阿部清治さんが登場し、規制側の
     苦悩を発言されているのを読み、建築分野の火災安全研究者の
     立場から明確な姿勢を示すべきだと考え、以下に展開します。
     阿部さんというよりは、彼の上司であった佐藤一男さんの著作
    「原子力安全の論理」にある“How safe is safe enough?”に、
     助教授(名古屋大学工学部防災安全工学講座)になりたての
     研究者として強く触発され、建築におけるAcceptable Risk
     とは、の研究を始めます。阿部さんとはその過程で知り合い、
     色々と教えを受けました。
     ブログもFacebookもやらない辻本としては東日本大震災直後
     の拙稿(天災がもたらした教訓と課題)とブログ風ページ
     原発の火災安全(その1)
     原発の火災安全(その2)210707 前報210626を紹介します。

  • 原発批判再開に際して(2024年6月21日)
     2021年7月7日 のコメントを最後に中断していましたが、
     再開します。
     原子力発電を止めてしまう、の主張を再開するに際し、何か
     基本的な作業をしてからと考え、終活の作業で捨てきれなか
     った、原子力発電情報公開ライブラリー「国内火災事例」
     データベースについて 2009年7月版 独立行政法人原子力
     安全基盤機構企画部技術情報統括室、を見直すこととした。
     このデータベースには、1999年1月19日から2009年6月8日ま
     でに国内の原子力発電所で起こった146件の火災が紹介されて
     いる。(このデータベースは現在,ニューシアに統合されて
     おり、http://www.nucia.jp/nucia/kn/KnTop.do で検索
     できる。)
     このデータベースを用いた分析(分析対象期間は、上記より
     若干短い)には、研究室の卒業論文:稲垣宙伸  日米の原子
     力発電所における火災傾向に関する研究、2009 があり、
     「日本では作業時の火災が 47 件で約 57%、設備自体の火災
     21 件で約 26%を占めている。一方米国では作業火災が 16 件
     で約 15%、設備自体の火災は 73 件で約 70%を占めている。
     このように出火原因における作業と設備の割合が日米で逆転
     する」とある。本稿では、以下の理由から、設備自体が出火
     原因の火災事例(一定頻度で起こることが避けられない)に
     ついて分析する。

     自らの40年間の火災安全工学に関する研究での経験から、
     機械屋と電気屋には「火災」対策に、大きな違いがあると感
     じている。
     機械屋は設計したものを徹底的につぶしてみて(燃やして)
     それから安全率を決めるのに対して、電気屋はシステムとして
     異常が生じたら(異常を感知したら)、電源を落とせばいい
     でしょう、が基本にある。結果として、頻度は低いが電気的な
     故障に連動して、電源を落とす(回路を開く)仕組みが働か
     ない場合がある。この種の失敗確率を、単純に頻度が低いので
     無視できると考えていいかどうか、想定外が起こって、重大
     事故に繋がる場合もあるのでは?というのが、この分析の主眼
     であり、とりあえず手始めに、火災安全工学者の目で事故報告
     を見てみようということである。
     やり方として、先ず、建設工事中の事故ならびに定期点検中で
     検査・修理工事そのもの(溶接の火花による燃焼、可燃物液体
     を誤ってこぼすなど)による事故は除く視点で、データベース
     を一つづつ読み直してみた。ピックアップした事故事例の日付
     と内容は、簡単ににまとめている。

     この作業から以下の点を指摘する。
    ・電気部品の劣化その他で、一定の頻度で火災が発生している。  (データベースでは、炎か見えなかったもの、消防署が火災と
     認定しなかったものは火災に分類していないが、客観化のため
     に推定される発熱量と継続時間を記述すべき)
    ・定期検査で不適切な検査法を3年間実施(2007.3.22)
     小火の発生で、検査方法が不適切であることが判明。定期検査
     のあり方?
    ・新潟県中越沖地震(2007.7.16)
     変圧器と周囲基礎面の沈下量の差で地絡。遮断器が働いたが、
     慣性でしばらくの間、電力が供給されアーク放電で火災が
     発生、一方で複合建屋地下5階、その他4施設で消火配管が
     破断。地震による出火と消火設備の損傷をどう考えるか。
    ・落雷で自動停止(2008.11.20)
     湯気で火災感知器発報の記述があるが、自動停止に続く冷却
     シーケンスがどうだったのかの記述がない。
    ・対象の電気設備ではないが、建築防火の視点で気になったのは
     建築とのミスマッチ(2004.2.21)冷却用水素の排出口近くに
     可燃材を配置
     自然発火に未配慮(2004.8.9)作業後の軍手に浸み込んだ
     油類の自然発火
     耐火処理?(2008.10.10)キャニスタから発煙事故で、キャ
     ニスタの置かれた冷却室について「冷却室内部には耐火処理
     が施されており、床はエポキシ塗装の上に耐火材が敷き詰め
     てある」の記述に違和感
     
  • 手持ち資料のクラウド化(2021年6月1日修正)
     高橋済氏(アイエヌジー)の協力により、過去に辻本が入手
     した各種資料(166編)をpdf化して、以下のdropbox上に
     掲載しています。
     各資料については、エクセルの表(最後の欄に辻本が内容を
     簡単に説明。文献は年代順)から閲覧を希望するかどうか
     判断し、書名を記録した上で、ドロップボックスにアクセス
     して下さい。
     著作権に触れる可能性があるので、PWを課しています。
     閲覧希望者は 辻本 macc0529*ybb.ne.jp にメイルで
     申し込んで、PWを貰ってください。

     dropbox上で、それぞれの資料を見つけるには 辻本文庫の
     最終ファイル「リスト_210519.pdf」で、書名を(Ctrl+F)
     で検索。文献がフォルダ番号の何番にいるかを見つけて、
     そのフォルダに行って下さい。
     まだ扱い方が安定しませんが、暫時工夫する予定です。
     https://www.dropbox.com/sh/c3tqq2yqwazvoor/AADihz5y9-59EcmlNqGZv0Pna?dl=0
     (注)当然ですが、*は@です。
  • 書いた本人が気に入っている論考
     ・批判的精神から始まっている内装制限
     ・初めて原稿料をもらった原稿
     ・修論の序文
     ・地下街での煙拡散実験
     ・蓄熱槽
     ・画像処理
     ・模型実験
     ・信頼性
     ・五話 朝日新聞名古屋版
     ・日なた・日かげの選択行動
     ・リトルワールド/スィングかスライドか
     ・とある学科の試験問題
      養老孟司を引用した問題に加えて、採点者各位への出題意図
      の説明、回答例まで用意

  • 緊急発信
     70歳の誕生日を迎え、のんびり年金生活を送ろうとして
     いたところ、住んでいるマンションの目の前で信じられない
     宅地開発工事が始まり、反対運動に奔走すること半年、
     まるでテレビドラマのように、年末に原状へ復帰。
     詳しくは以下のYouTubeを見て下さい。
     (加筆)2023年5月現在、湧水の多さで工事が何度も停止。
         その様子を(その5)で説明しています。
     こんな宅地開発が許されるのか?(その1)
     こんな宅地開発が許されるのか?(その2)
     こんな宅地開発が許されるのか?(その3)
     こんな宅地開発が許されるのか?(その4)
     こんな宅地開発が許されるのか?(その5)

     この2021年後半のドタバタを、テレビドラマのような宅地開発工事に纏めました。

  • 「住民ハ理論ニ信頼セズ」
     https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A1%9C%E5%B3%B6%E7%88%86%E7%99%BA%E8%A8%98%E5%BF%B5%E7%A2%91
     説明は近日中に加えます
      
  • 名古屋大学時代の卒業論文
    名古屋大学時代の修士論文
    名古屋大学在職中(1982-2004)に指導した卒業論文・修士論文を名大・建築・環境系の
    書棚から回収してpdf化しました。
    卒業年、修了年に色々、間違いがあります。ご指摘ください。
    (2019年11月3日)

  • 東京理科大学時代の卒業論文
    東京理科大学時代の修士論文
    東京理科大学在職中(2005-2016)に指導した卒業論文を苦労しながらpdf化しました。
    140編に及ぶ作業は68歳にはきつかったですが、何かの発想の一助になれば幸いです。
    色々、間違いがあります。ご指摘ください。
    (2020年1月15日)

    修士論文は30編余で結構、早くできましたが、中には重すぎてpdf化のソフトは動かないものも。
    ダウンロード時にご注意ください。
    (2020年1月21日)

  • 博士論文
    自分の論文を含めて、辻本が深くコミットした博士論文を並べてみました。
    論文審査で主査を務めていないものもあります。問題あれば連絡を。
    (2020年3月26日)

  • 斎藤研の論文
    辻本が大学院在学中のメンバー(斎藤平蔵研究室火災グループ)の卒論・修論も
    集めてみました。
    (2020年4月19日)

  • 国会議事録から見る
    消防法が消防設備について遡及した経緯(1973)とこれと対比して
    建築基準法が避難階段の防火区画化の遡及に失敗した経緯(1976)

    コースゼロ:言いたいことを思うままに
    ①すべては安全神話から
    ②大規模流通施設の防災のあり方:防災設備の作動信頼性を定期点検結果から考察

    コースA:火災安全工学
    ①原子力発電所の火災安全
    ②建築物の火災安全
    ③地震関係
    ④発表した論文その他

    コースB:ドライミスト
    ①神楽坂にミストを咲かせる会
    ②卒論生大手山君、石井君が主に展開したHP(初期)
    ③ドライミストに関係する卒論、修論
    ④発表した論文その他
    ⑤雑感
    ⑥マスコミへのコミット

    コースC:Youtube
    啓発活動のツールに最適と判断して、2018年から始めました。
    是非、覗いて見て下さい
    サンドイッチパネル
     https://youtu.be/gEOh3scqqtA
     https://youtu.be/9Pqw29NQbVQ
     https://youtu.be/Oo1pICPsLP0

    内装材と燃焼  https://youtu.be/jOf7lrE6K1I

    高層集合住宅の日中比較
     https://youtu.be/SDT_YR5fhH8
     英語版 https://youtu.be/Ry-n3PLxVqw

    地下鉄車両の貫通扉ー既存不適格シリーズ(1)-
     https://youtu.be/ND0Zf1AY27o

    新幹線の緊急通報装置ー既存不適格シリーズ(2)-
     https://youtu.be/vHzCbfpg6rs

    新幹線の緊急通報装置(2)
     https://youtu.be/LSDcEx3VehE

    地震環境の可視化
       https://youtu.be/pyKx43oDLpo

    2020年の南三陸町
       https://youtu.be/ZvfiI5GRMOo

    煙流動の相似則
       https://youtu.be/dNfVqgEPozY
     英語版 https://youtu.be/K6lZP5OWnrA

    煙流動の相似則2
       https://youtu.be/77r0U58QAto

    最終講義(2017年5月28日)
     https://youtu.be/Cb_6BRDeIAE

    北米の開閉式ドーム
      https://youtu.be/M7JMtEzaotI

    もく星号事件と航空機利用のリスク
      https://youtu.be/srOjO0H5zI0

    スライドか、スィングか
      https://youtu.be/2h59BQ7LbhI

    ドライミストの歴史(その1)
     https://youtu.be/ZG_yeFPX-VM

    ドライミストの歴史(その2)
     https://youtu.be/ybcAWnU8PEQ

    ドライミストの歴史(その3)
     https://youtu.be/S93-vvV06cs

    ドライミストの歴史(その4)
     https://youtu.be/MOcHQNg2ri8

    ドライミストの歴史(番外編)
     https://youtu.be/rrYozKGT1UI

    ドライミストの歴史(その5)
     https://youtu.be/VkpPSavWAkY


    ドライミスト
     神楽坂 https://youtu.be/EQQsgKRAGsY
     六本木 https://youtu.be/beQOTlCCD7w
     バスタ新宿 https://youtu.be/pyYwLcjwZaQ



  • 日本火災学会では、学術委員会のもとに「原子力発電所の火災防護専門委員会」を立ち上げ、小生が委員長を務めることになりました。
    期間は、2013年11月1日 ~ 2015年3月31日
    委員会メンバーは別表の通り、
    委員会の【具体的な活動目標】は、「日本の原子力発電所の火災防護に係る安全基準を、米国の技術基準の原点と比較しつつ、より合理的な安全評価技術の見える化を図る」ことと定め、有用な公開情報を蓄積し、公開することを目指します。
              2014年1月10日  辻本 誠


    この委員会の成果は
    米国原子力発電所の火災防護に関する法制度の変遷と整備状況報告書 、日本火災学会学術委員会原子力発電所の火災防護専門委員会、2015年5月に纏めています。

    職 名 氏 名 勤 務 先
    役 職 等
    委員長 辻本 誠 東京理科大学国際火災科学研究科教授
    幹 事 長岐 雅博 日本エヌ・ユー・エス(株)エネルギー技術ユニット
    委 員 原田 和典 京都大学工学研究科建築学専攻教授
    委 員 小林 恭一 東京理科大学国際火災科学研究科教授
    委 員 松山 賢 東京理科大学国際火災科学研究科准教授
    委 員 山田 常圭 消防庁消防研究センター研究統括官
    委 員 中村 祐二 豊橋技術科学大学大学院工学研究科機械工学系准教授
    委 員 奈良間 雄 中部電力(株)原子力本部原子力部 運営グループ
    委 員 角谷 核二郎 三菱重工業(株)原子力事業部プラント設計部 空調設計課
    委 員 森田 武 清水建設(株)安全安心技術センター 防耐火グループ
    委 員 牛島 厚二 関西電力(株)原子力事業本部 発電グループマネージャー
    旧委員 後藤 昌美 関西電力(株)原子力事業本部 発電グループ

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2014年8月5日
関東大震災マップを公開しました。
2013年1月16日
TOPICSを更新しました。
2013年1月16日
サイトをリニューアルしました。(現在更新中です。)

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