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東京理科大学 辻本研究室

TEL. 03-5876-1372

〒125-0051 東京都葛飾区新宿6-3-1 東京理科大学葛飾キャンパス 研究棟6階

関東大震災映像マップについて

公開にあたり


 関東大震災(1923)が東京市内で、58,420名の死者を出した未曾有の大災害であることは周知の事実である。この地震による被害については、火災の延焼拡大に関する報告は火災予防調査会報告百号戊にあり、これをアニメ表示したScene1はこの災害での延焼の物理性状を知るうえで一級の資料である。加えて、震災時に撮影された映像が複数存在し、震災の日にマスコミなどで度々紹介されるのは良く知るところであるが、これがどの場所でいつ撮影されたものであるかについての系統的な研究は行われてこなかったため、Scene1と重ねて検討する機会が無かった。


    
                Scene1 延焼動態アニメーション


 昨年、関東大震災90周年にあたり、国内各所から映像を入手し、撮影場所の特定できれば、これにより延焼現象をより詳細に分析できること、延焼現象と人々の避難行動の関係を明らかにできることから、以下のプロジェクトチームを編成し、作業した。この作業は、困難を極めたが、それぞれの専門性が生かされた形で、作業を通じて東京国立近代美術館フィルムセンター、NHK、篠山市、葛飾区、築地本願寺から提供されたフィルムの767シーンのうち、490について撮影場所を確定することが出来た(2014年2月現在)。
 研究者の本来とすれば、今回公表する情報を用いて、いくつかの研究をものにしたのち、公表するところであろうが、以下の利点があると判断し、この段階で公表することを決意した。
・何よりも、危険が迫っている場での行動を映像で見ることで、多くの人のいざという時の助けになる
・他の防災研究集団にとっても、貴重な研究資料になると判断される
・このほかにも映像が埋もれていて、これを機により映像情報を豊かになる可能性がある
 是非、このHPを利用され、内容の充実に参加されて、今後の震災被害の軽減に努められたい。
 
 
 Scene2は、(使い方);関東大震災マップと映像 (画面右上「関東大震災マップ&映像」アイコンからも移動できます)



  2014年7月20日
                                            辻本 誠 


「関東大震災動画ウェブサイト」プロジェクトチーム
・西田幸夫(埼玉大学工学部特任准教授・博士(工学))
・田中傑 (東京理科大学火災科学研究センタープロジェクト研究員、博士(工学))
・川西崇行(早稲田大学理工学術院非常勤講師、専門社会調査士)
・作本圭 (本学工学部第二部建築学科B4)
・鈴木一葉(本学工学部第二部建築学科B4)
・宝田雅之(本学工学部第二部建築学科B4)


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